Windows で Linux 向け C コードをビルドするには、Linux 互換の開発環境が必要です。主な選択肢として、WSL (Windows Subsystem for Linux) と MinGW (Minimalist GNU for Windows) があります。WSL は Windows 上で Linux カーネルを動作させる仕組みで、実際の Linux 環境とほぼ同じ開発体験が得られます。MinGW は Windows ネイティブで動作する GCC ツールチェインを提供します。
このリポジトリは Linux (GCC/WSL) と Windows (MSVC/MinGW) のクロスプラットフォーム開発をサポートしています。Windows での開発には、あらかじめインストールされている Visual Studio Build Tools (VSBT) と Git for Windows を使用します。Start-VSCode-With-Env.ps1 スクリプトがこれらの環境変数を自動設定して VS Code を起動します。
WSL を使う場合は Linux 環境と同様の手順でビルドでき、MinGW (Git for Windows 付属) を使う場合は Windows ネイティブバイナリのビルドが可能です。
Windows での環境セットアップ (PowerShell):
. .\Start-VSCode-With-Env.ps1 -EnvOnly
.\Start-VSCode-With-Env.ps1Start-VSCode-With-Env.ps1 が自動設定する環境変数:
| 環境変数 | 内容 |
|---|---|
PATH |
Git for Windows (MinGW) のバイナリパスを追加 |
INCLUDE |
Visual Studio Build Tools のインクルードパス |
LIB |
Visual Studio Build Tools のライブラリパス |
WSL を使った Linux ビルドの確認:
gcc --version # GCC のバージョン確認
make --version # Make のバージョン確認
make # ビルド実行OS による出力ファイルの違いの例:
| 種別 | Linux | Windows |
|---|---|---|
| 動的ライブラリ | libcalc.so |
libcalc.dll |
| 静的ライブラリ | libcalcbase.a |
libcalcbase.lib |
| 実行ファイル | add |
add.exe |